【意味】
あぐらとは、足を組んで楽に座ること。
【名前の由来語源・成り立ち】
あぐらの名前の由来について、「あ」は足の意、「くら」は座の意で、足を組んだかっこうで床に座ること。元来は大陸から渡来した貴族の用いる腰掛のことで、古代より「あぐら」が床に座る正式な座り方であった。
しかし、茶道が普及し、正座が正式な座り方とされたのち、江戸時代になって正座に対して楽な座り方という意味で「あぐらを組む」「あぐらをかく」というようになった。
【使い方・用例・実例】
*開化の入口〔1873〜74〕〈横河秋濤〉下「円坐に着坐せらるる公達は皆足を前へだして箕居(アグラ)をなさるる」
【漢字辞典】
「あぐら」を漢字で書くと「胡坐」「胡座」と表記する。