塩梅/按配/按排【あんばい】

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【意味】

ものごとの具合、調子、加減のこと。

【語源・由来】

あんばいの語源由来は、程よく排列する意の「あんばい(安排・按排)」と、塩と梅の酢で食物の味加減を調える意の「えんばい(塩梅)」とが、中世末期から近世初頭にかけて混同されて使われた語とされる。

したがって近世では用字の混用が認められるが、現代ではほぼ「塩梅」と書いてもアンバイと読むようになり、「按配する」「按排する」と、サ変動詞の語幹として使われるとき以外には「塩梅」と書かれるのが普通になった。

【使い方・実例・用例】

*洒落本・古契三娼〔1787〕「深川といふ所は、客人のあそびにでへぶあんばいのある所さ」
*合巻・正本製〔1815〜31〕初「初手に中(あた)ると斯ういふ塩梅に金時が出るわ」
*大阪の宿〔1925〜26〕〈水上滝太郎〉九・六「大皿を運んで来て、あんばいよく並べて行った」

【漢字辞典】

「あんばい」を漢字で書くと「塩梅/按配/按排」と表記する。

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