【意味】
自分の兄や若い男に対する親称のこと。
【語源・由来】
あんちゃんの語源・由来について、「兄(あに)」に「ちゃん」が後接する際に音韻的な理由で「に」の「i」が消滅したものと考えられている。また、「兄(あに)」そのものの語源に関しては多くの説があり、どれも定説とはなっていない。
【実例・用例】
*浅草紅団〔1929〜30〕〈川端康成〉六〇「少年の肩に手をかけて、『あんちゃん、あたいと一緒に帰らうよ。あたいの家へ遊びに来ない?』」
*青鬼の褌を洗ふ女〔1947〕〈坂口安吾〉「マーケットの相当なあんちゃん連が二三人」
【漢字辞典】
「あんちゃん」を漢字で書くと「兄ちゃん」と表記する。