あんか【行火】

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【意味】

炭火などを入れて手足を温める、小型の暖房機器のこと。火入れは土製、外側の枠組は木、または土製。置きごたつとして用いる。

【語源・由来】

あんかの語源・由来について、あんかは「あんかろ」が語源になっていると言われる。あんかろは漢字で「行火炉」と表記し、現在のコタツのように熱源を入れた容器を囲んだ布の状態にして、 布の全面だけを開けて暖をとっていたと言われている。

なお室町時代に禅僧によって広められたという方法がのちに変化して、 持ち運べるようになったとも考えらる。

【実例・用例】

*夜行巡査〔1895〕〈泉鏡花〉一「行火(アンクヮ)を抱いて寐て居られる、勿躰ない身分」

【漢字辞典】

「あんか」を漢字で書くと「行火」と表記する。

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