【意味】
道筋や物事の内容を知らせること。
【語源・由来】
「案内」は漢語で、「事件の内に」「一件中に」を意味する。
日本では上代・中古に文案の内容の意で用いられ、平安時代以降は、事情や内容のこと、さらに転じて、それを問い合わせたり知らせたりする意味に変化していった。古くは「あない」ともいった。
【実例・用例】
*俳諧・奥の細道〔1693〜94頃〕仙台「この者、年比(ごろ)さだかならぬ名どころを考置侍ればとて、一日(ひとひ)案内す」
*満韓ところどころ〔1909〕〈夏目漱石〉一七「この中に落ちて死ぬ事がありますかと、案内(アンナイ)に聞いたら」
【漢字辞典】
「あんない」を漢字で書くと「案内」と表記する。