【意味】
すべての。
【語源・由来】
あらゆるの語源・由来は、動詞「あり(有)」に、上代の自発・可能の助動詞「ゆ」の連体形が付き一語化したもの。
上代に用いられた「ゆ」「らゆ」は、平安時代になると用いられなくなり、「いはゆる」「あらゆる」などだけが漢文訓読文に用いられた。
【実例・用例】
*浮世草子・傾城禁短気〔1711〕五・三「都のあらゆる共の口の端にかかり、わらはれんも無念なれば」
*日本読本〔1887〕〈新保磐次〉五「獅子の猛きこと有らゆる動物の第一なるを以て百獣の王と称せらる」
【漢字辞典】
「あらゆる」を漢字で書くと「所有」と表記する。