【意味】
はっきりと表れる様子をいう。「ありありと」といった使い方をする。
【語源・由来】
ありありの由来は、ラ変動詞「あり(有)」を重ねて副詞化したのが語源となってる。。
【実例・用例】
*浮世草子・好色五人女〔1686〕一・四「『〈略〉汝おしまぬ命はながく、命をおしむ清十郎は頓(やがて)最期ぞ』と、ありありとの夢かなしく」
*油地獄〔1891〕〈斎藤緑雨〉四「ああ手が触ってと思ふと、ありあり其手が今も触るやうで、むすんだ口は眼と平行にほどけて仕舞った」
*黴〔1911〕〈徳田秋声〉四八「母親のおろおろした姿が、ありあり浮ぶやうであった」
【漢字辞典】
「ありあり」を漢字で書くと「有り有り/在り在り」と表記する。