ありがたい【有り難い】

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【意味】

かたじけない。この上なく尊い。

【語源・由来】

ありがたいの語源・由来について、形容詞「有り難し(ありがたし)」の連用形「有り難く」がイ音便化したものである。

「有り難し」とは、本来「有ること」が「難い(かたい)」、すなわち「滅多にない」や「珍しくて貴重だ」という意味であった。

中世になり、仏の慈悲など貴重で得難いものを自分は得ているというところから、宗教的な感謝の気持ちをいうようになり、近世以降、感謝の意味として一般にも広がった。

【実例・用例】

*平家物語〔13C前〕三・法印問答「臨時の御大事、朝夕の政務、内府程の功臣有がたうこそ候らめ」

*随筆・孔雀楼筆記〔1768〕三「人々甚すける事には、定理の外へふみ踰(こゆ)る人多し。それをふみ踰ざるは、いと有難(ありがたき)ことならずや」

【漢字辞典】

「ありがたい」を漢字で書くと「有り難い」と表記する。

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