【意味】
ありきたりとは、月並みであるということ。めずらしくないこと。
【名前の由来語源・成り立ち】
ありきたりの名前の由来について、動詞「有り来たる」の連用形「ありきたり」が、形容動詞として用いられるようになったものである。
文字通り「もとから存在し続けてきたこと、今までどおりであること」が原義とされる。それが転じて、「ありふれていること」の意で用いられるよういなったもの。
【使い方・用例・実例】
*社会百面相〔1902〕〈内田魯庵〉新詩人「趣向は在来(アリキタ)りの筋で一向斬新でないが唯だ僕の極健全な人生観を十分に見せる積りだ」
*さい果て〔1964〜71〕〈津村節子〉一「わずかばかりの庭があって四季の花を咲かせることができれば、とささやかでありきたりな夢を後生大事に育てていた」
【漢字辞典】
「ありきたり」を漢字で書くと「在り来たり」と表記する。