【意味】
理髪店の看板を用いる、赤・白・青の三色の螺旋(らせん)模様の棒をいう。サインポール(signpole)とも。
【語源・由来】
古く西洋で理髪師を兼ねた医師の看板に用いられたものを転用したもの。
明治初年頃、東京日本橋常盤橋門外に開店した理髪店が用い始め、一般化したという。砂糖菓子「有平糖(あるへいとう)」に似た棒というところからの命名。単に「有平」とも呼ばれた。
理髪店であることを示す三色のアルヘイ棒は世界共通のマークであるといわれる。営業中を表すためにサインポールを回す。しかし、常夜灯代わりに閉店後も回転させずに明かりのみつけている場合もある。また、営業中でも予約客でいっぱいという場合に止めることもある。
【実例・用例】
*団団珍聞‐四二号〔1878〕「赤字の旗の牛肉店有平棒(アルヘイホウ)の西洋床」
【漢字辞典】
「あるへいぼう」「アルヘイ棒」を漢字で書くと「有平棒」と表記する。