【意味】
沖縄で作られる焼酎のこと。
沖縄特産の蒸留酒。九州の一部でも作られる。本来は粟を原料にして発酵させ蒸留したものであるが、のちに米を使うようになった。昔は暑気払いなどにも用いられた。
【語源・由来】
泡盛の語源についてはいくつか説がある。
一つは、泡盛を蒸留する際、泡立つ過程があり、その様子に由来するという説である。昔から蒸留したての酒のアルコール度数を調べるため、器に酒を落とし、泡立ち具合をみたということで、強い酒はよく泡立つことから泡盛の名前が生まれたといわれている。
もう一つが、泡盛の原料に粟が使われていたことに由来するというもの。そのほかに日本で作られた焼酎と区別するために、薩摩藩が「泡盛」と名付けたのではないかという説もある。
【実例・用例】
*雑俳・柳多留‐四〔1769〕「あわもりで酒もりをする御殿山」
*俳諧・炭俵〔1694〕上「さるべき人、僕が酒をたしむ事を、かたく戒め給ひて諾せしむ。しかるにある会に、それをよく知てあらきあはもりなど、名あるかぎり取出て」
【漢字辞典】
「あわもり」を漢字で書くと「泡盛」と表記する。