あわただしい【慌ただしい】

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【意味】

せわしくなくて落ち着かないさまをいう。

【語源・由来】

あわただしいの語源・由来について、もともと「泡(あわ)」と関連が深く、驚いてあせるあまりバタバタするような状態が溺れたときである。その際に手で水面をバタバタさせるが、水面が泡立っている。

くわえて、「あわてる」の「わ」には、「騒ぐ」の「わ」、湧くの「わ」の意味もあるともされており、つまり「溺れて、騒いで、泡が湧いてしまう」とされ、「泡だてる」が転じて、「慌てる」となった。

「腹たつ⇒腹たたし⇒腹だたし」と同様の造語法で「泡立つ」から派生した形容詞かとも思われる。

【実例・用例】

*読本・雨月物語〔1776〕青頭巾「寺中の人々、院主こそ鬼になり給ひつれと、連忙(アハタタシク)迯(にげ)さりぬるのちは」
*老嬢〔1903〕〈島崎藤村〉二「思ひ思ひの身仕度、あわただしい荷ごしらへ」

【漢字辞典】

「あわただしい」を漢字で書くと「慌ただしい」と表記する。

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