【意味】
茶化す(ちゃかす)とは、まじめなことを冗談にしてしまう。ひやかす。ちょろまかす。
【語源・由来・成り立ち】
茶化す(ちゃかす)の語源・由来について、「ちゃかす」の「かす」は、「ごまかす」や「ひけらかす」の「かす」と同じで、動詞をつくる接尾語である。「ちゃ」の素性ははっきりしていない。「ちゃらつく」「ちゃり」などの「ちゃ」と同じ可能性があると言われている。
「ごまかす」という意味もあるが、18世紀後半には、はぐらかすのような今の意味で使われるようになった。「茶化」は当て字である。
【実例・用例】
*人情本・春色梅児誉美〔1832〜33〕後・八齣「『爰でおまはんにころされりゃア私も余程有卦(うけ)にいったのだ』とまたちゃかして」
*虞美人草〔1907〕〈夏目漱石〉一六「そんな茶化(チャカ)したって、誰が云ふもんですか」
【漢字辞典】
「ちゃかす」を漢字で書くと「茶化す」と表記する。