血道を上げる【ちみちをあげる】

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【意味】

血道を上げる(ちみちをあげる)とは、色恋に夢中になって逆上すること。また、物事に熱中して分別を失う。のぼせあがる。血道があがる。

【語源・由来・成り立ち】

血道を上げる(ちみちをあげる)の語源・由来について、「血道」は血の道と書いて血管のこと。血管は古くは「血の道(ちのみち)」と呼んだ。

血の道は、血が頭に上がることから起こる婦人の病気であると言われており、これが「血道を上げる」という表現に変わっていった。熱病にかかったようにのぼせあがるさまを揶揄的に表したとされる。

【実例・用例】

*滑稽本・浮世風呂〔1809〜13〕二・下「ヤイ、見やアがれ。親まで血道(チミチ)をぶちあげて騒ぐは」

*家鴨飼〔1908〕〈真山青果〉七「あの工夫さんなら角屋のお冬が血道を上げてるからさ」

【漢字辞典】

「ちみちをあげる」を漢字で書くと「血道を上げる」と表記する。

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