【意味】
因む(ちなむ)とは、関連すること。ある事の縁によって、ある事柄を行なうこと。
【語源・由来・成り立ち】
因む(ちなむ)の語源・由来について、語源は諸説あるが、名詞「血」に「連なる」意味の動詞「並む(なむ)」が続いた言葉とされている。つまり「血・並む」という構成。
日常的によく使われる「ちなみに」は「因む」を接続詞の形にしたもの。
【実例・用例】
*硝子戸の中〔1915〕〈夏目漱石〉二三「定紋が井桁(ゐげた)に菊なので、夫にちなんだ菊に井戸を使って、喜久井町とした」
*啾々吟〔1953〕〈松本清張〉一「若殿と同日に生れるとは果報な奴じゃ、と喜び、意に因(チナ)んで慶一郎と名づけた」
【漢字辞典】
「ちなむ」を漢字で書くと「因む」と表記する。