【意味】
提灯持ち(ちょうちんもち)とは、他人の手先に利用されて、その人の長所を宣伝したり、吹聴してまわったりすること。
【語源・由来・成り立ち】
提灯持ち(ちょうちんもち)の語源・由来について、もともとは婚礼や葬式のときや、身分の高い人の夜歩きのとき、提灯を持って先導する習わしがあった。
そこから、人の手先になって軽い役をつとめる者という意味で、反対に人をあざける言葉になった。
【使い方・実例・用例】
*春雨文庫〔1876〜82〕〈和田定節〉一六「誰言ふとなく清兵衛は勤王家の提灯持(チャウチンモチ)などと風聞する者あるに因り」
*末枯〔1917〕〈久保田万太郎〉「腰抜が。亭主のくせにかかあの提灯もちをしてゐやあがる」
【漢字辞典】
「ちょうちんもち」を漢字で書くと「提灯持ち」と表記する。