【意味】
長広舌(ちょうこうぜつ)とは、勢いよくベラベラとと長くしゃべり続けること。長舌。
【語源・由来・成り立ち】
長広舌(ちょうこうぜつ)の語源・由来について、仏教用語に由来している。仏菩薩の三十二相のひとつである「広長舌」が転じてできた語。仏様の舌は仏教を広く行き渡らせるために広く長いという、[よい意味]の言葉であった。
これがのちに、一字が入れかわり「長広舌」となり、いつしかベラベラとと得意気に長話をするという[悪い意味]に変化した。
【実例・用例】
*思出の記〔1900〜01〕〈徳富蘆花〉二・一三「例の長広舌(ちょうこうぜつ)をふるった其話の三分の二は、自分の吹聴」
*青い月曜日〔1965〜67〕〈開高健〉二・沈む「会長は声を低くし、ぼそりとそういって長広舌(ちょうこうぜつ)をとめた」
【漢字辞典】
「ちょうこうぜつ」を漢字で書くと「長広舌」と表記する。