駄目を押す【だめをおす】

スポンサーリンク
 

【意味】

駄目を押す(だめをおす)とは、わかりきった物事の万一の場合を考えてさらに確かめる。くどく念をおす。だめを聞かす。だめ押し。

【語源・由来・成り立ち】

駄目を押す(だめをおす)の語源・由来について、「駄目」は囲碁用語から出た語、両者の境にあってどちらの所有にもならない目のことで、勝敗とは関係しないことから、無益なことの意が生じた。

終局後、念のために駄目に石を並べることを「駄目を押す」という。転じて、念のために確かめること、試合での勝利を確定的なものにするという意味で用いられるようになった。

なお、区別、区切りの意の「けじめ」は、囲碁用語で終局のあたりで、きまらない目を詰めよせることをいう「ケチ(結)」からとする説ほか、諸説ある。

【実例・用例】

*歌舞伎・与話情浮名横櫛(切られ与三)〔1853〕四幕「そんなに駄目を押さずと、早く帰らっし、帰らっし」

*にごりえ〔1895〕〈樋口一葉〉二「旦那よろしいのでございますかと駄目(ダメ)を押(オ)して

【漢字辞典】

「だめをおす」を漢字で書くと「駄目を押す」と表記する。

スポンサーリンク