【意味】
断腸 (だんちょう)とは、はらわたを断ち切ること。はらわたがちぎれるほど、つらく悲しいこと。
⇒断腸の思い(だんちょうのおもい)
【語源・由来・成り立ち】
断腸の語源・名前の由来について、中国、東晋の武将、桓温(かんおん)が長江の三峡を旅しているとき、従者が猿の子を捕まえた。その母猿は百里あまり岸伝いについてきて、ようやく船に飛び移ることができたが、そのまま息絶えた。
その腹を裂いてみると、腸がずたずたに断ち切れていたという『世説新語』にある故事にちなむ。
【使い方・実例・用例】
*死者の遺したもの〔1970〕〈李恢成〉「まことに断腸のおもいですが、とはいえ不幸を悲しんでばかりもいられません」
【漢字辞典】
「だんちょう」を漢字で書くと「断腸」と表記する。