断腸の思い【だんちょうのおもい】

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【意味】

断腸の思い(だんちょうのおもい)とは、はらわたがちぎれるほどの悲しくいたましい思い。

【語源・由来・成り立ち】

断腸の思い(だんちょうのおもい)の語源・由来について、中国、東晋の武将、桓温(かんおん)が長江の三峡を旅しているとき、従者が猿の子を捕まえた。

その母猿は百里あまり岸伝いについてきて、ようやく船に飛び移ることができたが、そのまま息絶えた。その腹を裂いてみると、腸がずたずたに断ち切れていたという『世説新語』にある故事にちなむ。

【使い方・実例・用例】

*不如帰〔1898〜99〕〈徳富蘆花〉下・九「少しく仔細を知れる者は中将の暗涙を帯びて棺側に立つを見て断腸(ダンチャウ)の思(オモヒ)をなせしが」

*死者の遺したもの〔1970〕〈李恢成〉「まことに断腸のおもいですが、とはいえ不幸を悲しんでばかりもいられません」

【漢字辞典】

「だんちょうのおもい」を漢字で書くと「断腸の思い」と表記する。

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