【意味】
だらしないとは、物事のけじめがつかないで、きちんとしていないこと。秩序がない。しまりがない。節度がない。ぐうたらだ。しだらない。だらしがない。
【語源・由来・成り立ち】
だらしないの語源・由来について、諸説あるが、「しだらない」の「しだら」が音転したものと考える説が有力である。
「しだら」の形容詞形としての、一般の秩序から外れた乱れた状態を意味する「しだらない」が、好ましくないことを表わす語に多く見られる、語頭に濁音が来る形として、「だらし(ない)」の形で安定したものと考えられる。
【使い方・実例・用例】
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉前・六「白痴の子がだらしなく泣き続ける声を」
*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉一・二「凋残(てうざん)な気持に自身を浸し尽くして、却ってだらしなく絶えず饒舌って居た」
【漢字辞典】
「だらしない」の漢字表記は不明。