【意味】
だし(出汁)とは、煮出した汁。鰹節(かつおぶし)、昆布、椎茸(しいたけ)などを煮出した汁で、汁ものや煮ものなどに用いる。にだし。だし。
【語源・由来・成り立ち】
だし(出汁)の語源・由来について、1643年に発行された『料理物語』によると「だしはかつお」、1777年『倭訓栞』(谷川士清)には「垂汁または煮出」と「タレ」と「ダシ」が書かれている。
これより「出汁」の語源は「煮出」で、古くから料理に使用されてきたことがうかがえる。
【使い方・実例・用例】
*当流節用料理大全〔1714〕「だし汁の仕様。三升鍋に水一はい入、にえ立時かつを百五十に細かにけづり入れ、煎(せんじ)出し」
*洒落本・百花評林〔1747〕太夫「音羽滝を液汁(ダシジル)にして、吉野の桜を一輪うかべ」
【漢字辞典】
「だし」を漢字で書くと「出汁」「出し」と表記する。