蛇足【だそく】

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【意味】

蛇足(だそく)とは、よけいなもの。なくてもよい無駄なもの。じゃそく。

【語源・由来・成り立ち】

蛇足(だそく)の語源・由来について、中国の「戦国策」にある故事から出来た言葉として知られている。

酒を振る舞われた召し使いたちが、早く描いた者が酒を飲めるという約束で、蛇の絵を描く競争をした。

最初に描き上げた者が酒を飲みながら、蛇に足を描き足そうとしたところ、別の者が「蛇に足はない」といって、酒を取り上げて飲んでしまったという。

よって「蛇足」とは、わざわざ余計なことまでしてしまう意味の熟語となった。また、現代では物事がうまく行っている時に、調子に乗ってやたらに手を出すべきではないという教訓にもなっている。

【使い方・実例・用例】

よく使われる用例として「蛇足でございますが…」がある。余計なことかもしれませんが、という意味。

*歌舞伎・曾我綉侠御所染(御所五郎蔵)〔1864〕六幕「五郎蔵が彼女を殺害なせしなどと、蛇足(ダソク)を添へて言はんは必定」

*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉三「焼芋を食ふも蛇足だ。割愛しやう」

【漢字辞典】

「だそく」を漢字で書くと「蛇足」と表記する。

【蛇足の類語・関連語】

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