【意味】
木偶の坊(でくのぼう)とは、役に立たない者。役立たずの者をののしっていう語。
【名前の由来語源・成り立ち】
木偶の坊(でくのぼう)の名前の由来語源について、「木偶」は木彫りの人形。または操り人形のこと。人に操られるだけで、自分では何もできないことから、ぼうっと立っているだけの役立たずの人をたとえていう。
「坊」は「朝寝坊」や「忘れん坊」というのと同じで、人の意を表す言葉。
【使い方・用例・実例】
*内地雑居未来之夢〔1886〕〈坪内逍遙〉一〇「一番卓説を吐くやうだが、概して木偶人(デクノボウ)が多いやうだなア」
*帰郷〔1948〕〈大仏次郎〉林泉図「『でくの棒め』と、伴子が聞いて驚いた言葉を使った」
【漢字辞典】
「でくのぼう」を漢字で書くと「木偶の坊」と表記する。