【意味】
田楽(でんがく)とは、長方形に切った豆腐を串に刺し、練り味噌を塗ってあぶり焼きにした料理で、「田楽豆腐」の略。ナスや里芋、こんにゃくなどでも同様に作る。
【名前の由来語源・成り立ち】
田楽(でんがく)の名前の由来語源について、「田楽」は平安時代から盛んに演じられてきた芸能で、もとは田植えのときに神に豊作を祈って田の畦(あぜ)で舞った「田舞(たまい)」から始まったもの。
腰太鼓やささらを演奏しながら踊ると、さまざまな曲芸をするが、中でも高足に乗って舞う田楽法師の姿が、豆腐を串に刺した様子に似ているところから、この名が付いたとされる。
【使い方・用例・実例】
*浮世草子・世間娘容気〔1717〕二「人めには大やうなる顔つき内証は氷の上に炭火おこして田楽(デンガク)やいてくふやうなあぶないたのしみ」
*滑稽本・東海道中膝栗毛〔1802〜09〕六・下「両側の茶屋、軒ごとにあふぎたつる田楽の団扇(うちわ)の音」
【漢字辞典】
「でんがく」を漢字で書くと「田楽」と表記する。