【意味】
出たとこ勝負(でたとこしょうぶ)とは、前もって手段をめぐらさず、その場のなりゆきで事をきめること。運にまかせてともかくやってみること。
【名前の由来語源・成り立ち】
出たとこ勝負(でたとこしょうぶ)の語源・由来・について、サイコロ賭博は出た賽(さい)の目で勝負を決めるが、どの目が出るか前もって予想がつかない。これが転じて、なりゆき任せ、行き当たりばったり、運任せでやってみることの意味で用いられるようになった。
【使い方・用例・実例】
*歌舞伎・恋闇鵜飼燎〔1886〕序幕「二人の道具屋が揃って来たら面会して、出た所勝負のちゃらっぽこで、また追返して遣りませう」
*明暗〔1916〕〈夏目漱石〉一三〇「あとの会話は理論とも実際とも片の付かない、出たとこ勝負になった」
【漢字辞典】
「でたとこしょうぶ」を漢字で書くと「出たとこ勝負」と表記する。