【意味】
回向 (えこう)とは、死者の成仏を願って仏事供養をすること。
【語源・由来・成り立ち】
回向の語源・名前の由来について、本来は「転回する」「変化する」「進む」などの意。サンスクリット語Pariṇāmanāからで、「廻向」とも書く。仏教語。
「回」はめぐらすこと、「向」はさしむけることで、仏教では自己の善行の結果である功徳(くどく)を他に廻らし向けるという意味に使われ、「回向」と漢訳された。
※サンスクリット語:古代から中世にかけて、インド亜大陸や東南アジアにおいて用いられていた言語。古代インドの標準文章。梵語(ぼんご)。
【使い方・実例・用例】
*「回向」は「廻向」とも書きます。文字通り、自分が積んだ善根の功徳を、自分のためではなく、他の人のために回(まわ)して向けることを言います。
【漢字辞典】
「えこう」を漢字で書くと「回向」と表記する。