【意味】
がんもどき(雁擬)とは、水気をしぼった豆腐にすったヤマイモ、ニンジン、ゴボウ、シイタケ、コンブ、ギンナンなどを混ぜ合わせて丸く成型し油で揚げた食品。
【語源・由来・成り立ち】
がんもどき(雁擬)の語源・由来について、「もどき」は真似るという意味で、味が「雁(がん)の肉に似て」美味であることから名づけられたとされ、精進料理で魚肉の代用とされた。
【実例・用例】
*志不可起〔1727〕「料理に雁(ガン)もとき・兎もどき・狸もどきなど云は、本の物より増たりと戻(もどく)の義か」
*随筆・守貞漫稿〔1837〜53〕二八「京坂にて『ひりゃうず』江戸にて『がんもどき』と云。雁戻也。〈略〉価八文十二文ばかり也」
【漢字辞典】
「がんもどき」「ガンモドキ」を漢字で書くと「雁擬」と表記する。