【意味】
銀杏(ぎんなん)とは、イチョウの実。中の仁(じん)、つまり胚乳を食用とする。
【名前の由来語源・成り立ち】
銀杏(ぎんなん)の名前の由来語源について、一説に、葉が鴨の脚に似ていることから、中国では「鴨脚(アフキャク)」といい、明時代に日本からの留学僧がそれを「ヤーチャウ」と聞き、「イーチャウ」、さらに「イチャウ」となまって伝えられたとされる。
漢字の「銀杏」は、実の形がアンズに似て殻が銀白であることに由来する。また、「公孫樹」とも当てて書くが、もとは漢名で、人(公)が植えてから孫の代になって実がなり、食べられるようになるという意味。
【使い方・用例・実例】
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「イテウ ギンナンノキ 公孫樹」
*左千夫歌集〔1920〕〈伊藤左千夫〉明治三五年「岡のべの銀杏のもみぢ朝晴に色いちじろく空しぬぐ見ゆ」
【漢字辞典】
「ぎんなん」を漢字で書くと「銀杏」と表記する。