【意味】
ごねるとは、文句を言い立てて承知しない。
【語源・由来・成り立ち】
ごねるの語源・由来は、江戸時代にさかのぼり、その時代の「ごねる」は「死ぬ」という意味で使われていた。その由来が仏教で釈迦の死を意味する「後涅槃(ごねはん)」からきているためである。
一方では、無理を言って相手を困らせる意の語に「コネル」があり、これも江戸時代から用いられてきた。明治時代以降になると、後手後手と文句を言う意の「ゴテル」といった言葉がそこに加わり混同されることで、現在の「ごねる」ができた。
【実例・用例】
*祇王村〔1942〕〈田口竹男〉中「いまな、ゴネてる最中なんや。あんたのお母(か)はんちうたら、どだいもう無茶ばっかし云ははるんで」
*負け犬〔1953〕〈井上友一郎〉「まさか選挙違反の問題で、ごねてきたんぢゃないんでせうね」
【漢字辞典】
「ごねる」を漢字で書くと「御涅る」と表記する。