【意味】
糸瓜(へちま)とは、ウリ科のつる性一年草。熱帯アジア原産で、日本には江戸時代の初めに渡来し広く栽培される。
【名前の由来語源・成り立ち】
糸瓜(へちま)の名前の由来について、本来の名前は、果実から繊維が得られることからついた糸瓜(いとうり)で、これが後に省略されて「とうり」とも呼ばれた。
「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから、「へちの間」の意で「へちま」と呼ばれるようになったとされる。
【用例・実例】
*俳諧・夜半叟句集〔1783頃か〕「堂守の植わすれたる糸瓜哉」
*日本植物名彙〔1884〕〈松村任三〉「ヘチマ 絲瓜」
【漢字辞典】
「へちま」を漢字で書くと「糸瓜」と表記する。