歪【いびつ】

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【意味】

歪(いびつ)とは、ものの形がゆがんでいるさま。

【名前の由来語源・成り立ち】

歪(いびつ)の名前の由来語源について、炊き上がった飯を移し入れておく器である「飯櫃(いいびつ)」から出た言葉で、「いびつ」ともいい、古くは楕円形をしていた。

そこから「いびつ」が楕円形の意味でも用いられ、さらに、楕円形は完全な円ではないことから、江戸時代には形や状態がゆがんでいる意味に用いられるようになった。

【使い方・用例・実例】

*吾輩は猫である〔1905〜06〕〈夏目漱石〉六「全体の形がいびつになるんです。やっとの思ひで此いびつを取ると又直径に狂ひが出来ます」

*俳諧師〔1908〕〈高浜虚子〉一〇「いびつな頭に汚れたる白衣」

*或る女〔1919〕〈有島武郎〉前・八「ひどく伸び縮みがして模様が歪形(イビツ)にならないやうに」

【漢字辞典】

「いびつ」を漢字で書くと「歪」と表記する。

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