いぶし銀/燻銀【いぶしぎん】

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【意味】

いぶし銀(いぶしぎん)とは、くすんで渋みのある銀色。または華やかさに欠けるが渋くて味わいのあるものの例え。「ベテラン」的な意味合いも持つ。

【名前の由来語源・成り立ち】

いぶし銀(いぶしぎん)の名前の由来語源について、本来は、硫黄でいぶして、表面を灰色にくすませた銀のこと。

地味で華やかさはないが、長年の経験につちかわれた渋みのある芸などを評価するときに用いられるようになった。

【使い方・用例・実例】

*暗夜行路〔1921〜37〕〈志賀直哉〉二・三「烟が風に押しつけられて、荒れた燻銀(イブシギン)の海の上を、千切れ千切れになって飛んで行く」

*野火〔1951〕〈大岡昇平〉二〇「水は月光を映して、燻銀(イブシギン)に光り、橋の下で、小さな渦をいくつも作ってゐた」

【漢字辞典】

「いぶしぎん」を漢字で書くと「いぶし銀」「燻銀」と表記する。

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