【意味】
一期一会(いちごいちえ)とは、一生に一度だけの機会。
【名前の由来語源・成り立ち】
一期一会(いちごいちえ)の名前の由来語源について、千利休の弟子、山上宗二の著『山上宗二記』にある、「一期に一度の会」から生まれた言葉。
茶道の心得として、何度同じ主客で茶の湯を催そうと、今日という日は一生に一度、またその出会いも同じことで、主客とともに心を配って交わるようにという教えを説いた言葉。
【使い方・用例・実例】
*茶湯一会集〔1845頃〕「抑茶湯の交会は、一期一会といひて、たとへば、幾度おなじ主客交会するとも、今日の会にふたたびかへらざる事を思へば、実に我一世一度の会なり、去るにより、主人は万事に心を配り、聊(いささか)も麁末なきやう〈略〉実意を以て交るべき也、是を一期一会といふ」
*れくいえむ〔1973〕〈郷静子〉「再びこの初老の婦人と逢うことはないであろうと節子は思った。〈略〉毎日が文字通り一期一会なのであった」
【漢字辞典】
「いちごいちえ」を漢字で書くと「一期一会」と表記する。