一張羅【いっちょうら】

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【意味】

一張羅(いっちょうら)とは、一着きりの上等な衣服。

【名前の由来語源・成り立ち】

一張羅(いっちょうら)の名前の由来語源について、「一挺蝋燭(いっちょうろうそく)」から来たとする説が有力。「挺」は蝋燭や銃、刀剣など、細長い物を数える時に使う単位。

かつて蝋燭は貴重品で、「一挺蝋燭」とは客のために用意した、たった1本の蝋燭という意味。その「いっちょうろうそく」が「いっちょうろう」と略され、さらに「いっちょうら」と音変化して、たった一枚の晴れ着を意味するようになった。

意味の変化に応じて「一張羅」と当てて書くようになり、「張」は衣服や幕、弓などを数える単位で、「羅」は薄い絹布、薄絹のこと。

【使い方・用例・実例】

*浄瑠璃・心中天の網島〔1720〕中「黒羽二重の一ちゃうら、ぢゃうもん丸につたのはの」

*咄本・聞上手〔1773〕雇の供「いってふらを出して見へをつくり」

【漢字辞典】

「いっちょうら」を漢字で書くと「一張羅」と表記する。

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