【意味】
唯々諾々(いいだくだく)とは、少しもさからわずに、いいなりになるさま。
【名前の由来語源・成り立ち】
唯々諾々(いいだくだく)の名前の由来語源について、「唯」の字義は、返事の「はい」で、「唯々」は、「はいはい」と返事をすること。「諾」の字義は引き受けることで、「諾々」は他人の言うことに従う様子。
出典は『韓非子(かんぴし)』の八姦。君主に阿諛する(媚びへつらう)奸臣は、唯々諾々と君主の命令を受け容れてお世辞ばかりを言う。
【使い方・用例・実例】
多く「唯々諾々として」の形で用いる
*花柳春話〔1878〜79〕〈織田純一郎訳〉五「唯々諾々(イイダクダク)として家事を司どり」
*思出の記〔1900〜01〕〈徳富蘆花〉二・六「決して唯々諾々の卑屈男子を作るまいと云ふのが」
*二百十日〔1906〕〈夏目漱石〉二「全く唯々諾々として命令に服してゐるんだ」
【漢字辞典】
「いいだくだく」を漢字で書くと「唯々諾々」と表記する。