【意味】
一巻の終わり(いっかんのおわり)とは、物事のすべてが終わること。先の望みがまったくないこと。
【語源・由来・成り立ち】
一巻の終わり(いっかんのおわり)の語源・由来について、活動写真に声をあてる弁士の締めの言葉からきている。今のようなデジタル映写機ではなく、当時はオープンリールが採用されていたため、一巻、二巻と数えられていた。
基本的には一つの物語は一巻におさめられており、「一巻の終わり」とは、物事に結末がつくことを表している。
【実例・用例】
*助左衛門四代記〔1963〕〈有吉佐和子〉五・三「儂が死んでもたら一巻の終りやのし」
*秋の朝 光のなかで〔1974〕〈辻邦生〉「風邪なんかひきこんだら一巻の終りだぞ」
【漢字辞典】
「いっかんのおわり」を漢字で書くと「一巻の終わり」と表記する。