【意味】
戒める(いましめる)とは、あやまちのないように、前もって注意する。教えを守るようにさとす。訓戒する。
【名前の由来語源・成り立ち】
戒める(いましめる)の名前の由来語源について、「忌み嫌う」の意の動詞「いむ(忌む)」に使役の助動詞「しむ」がついて一語化したもので、「遠ざけるようにさせる」が、本来の意味。
もう少し具体的に説明すると、本来あるべき状態から外れた行動や思いをしないように、他に対して精神面の抑制あるいは禁止を求めていた「いましむ」がそれにとどまらず、平安時代末あたりから、具体的行為について、罰したり縛ったりするという意味をも表わすようになった。
一方、あるべき状態から外れた行動などを、他から与えられないように自らが警戒・警固する意をも加え、さらに鎌倉時代には、自分が自分自身に対して用心する意も有するようになった。
【使い方・用例・実例】
*当世書生気質〔1885〜86〕〈坪内逍遙〉一一「ひそかに小町田に意見を語りて、其将来を警誡(イマシメ)たり」
【漢字辞典】
「いましめる」を漢字で書くと「戒める」と表記する。