【意味】
いまわの際(いまわのきわ)とは、臨終の時。死にぎわ。最期の時。
【名前の由来語源・成り立ち】
いまわの際(いまわのきわ)の名前の由来語源について、「いまわ」は「今は限り」の略で、臨終の意だが、それにさらに極限の意を表す「際」が付いた語。
したがって、「いまわのきわ」という語は一種の重複表現であり、「いまわ」を「今際」と書くのは当て字。
【使い方・用例・実例】
*夜の寝覚〔1045〜68頃〕四「ことわり、いまはのきはまでいみじう心置き、この宮により、うらみをとどめてしかば、さもあらん」
*増鏡〔1368〜76頃〕三・藤衣「いまはのきはまで持たせ給ける桐の御数珠(ずず)なども」
*太平記〔14C後〕二・俊基被誅事「はや斬られさせ給て候。是こそ今はのきはの御返事にて候へ」
【漢字辞典】
「いまわのきわ」を漢字で書くと「いまわの際」と表記する。