【意味】
いんちきとは、ほんものでない点、ごまかしている点、無責任で出まかせな点などのあるさま。
【名前の由来語源・成り立ち】
いんちきの名前の由来語源について、本来は賭博仲間の隠語で、不正手段を用いて行う詐欺的賭博のことをいった。昭和初期ごろから「イカサマ」のかわりに一般に広まった。
「インチキ」の「チキ」は、トンチキやヘンチキなどのように「そのような人・事」の意の接尾語とされるが、「イン」の部分は不明。イカサマのイカがインに変化したとする説もある。
【使い方・用例・実例】
*浅草紅団〔1929〜30〕〈川端康成〉三八「だって紙の下から〈略〉ちゃあんと字が透いて見えてんのにね。いんちきの中身を、舌三寸としぐさよろしく─ほら、つまり、小説でもそんなのがはやりでせう」
【漢字辞典】
「いんちき」の漢字表記は不明。