【意味】
インフルエンザとは、伝染性の強い熱病。感冒の一種。ウイルスによって多く冬期に起こる。
【名前の由来語源・成り立ち】
インフルエンザの名前の由来語源について、「インフルエンザ」の語は16世紀のイタリアで名付けられた。
流行が周期的に現われてくるところから、当時のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考えて名付けられたとされる。
日本での江戸時代では、幾度か全国的に流行し「お七かぜ」「谷風」「琉球風」「お駒風」など当時の世相を反映した名称で呼ばれた。
古くから風邪、風疫とされ、悪い風が吹いて人々を病気にするという認識があった。幕末にはインフルエンザの名称が蘭学者より持ち込まれ、流行性感冒(流感)と訳された。
【使い方・用例・実例】
*二人女房〔1891〜92〕〈尾崎紅葉〉上・六「女子(をんな)は十九が厄年といふが、お前は、去年劇(ひど)く流行性感冒(インフリュウエンザ)をやったから」
*門〔1910〕〈夏目漱石〉一四「安井は此悪性の寒気に中(あ)てられて、苛(ひど)いインフルエンザに罹った。熱が普通の風邪よりも余程高かったので」
【漢字辞典】
「インフルエンザ」の漢字表記は不明。