【意味】
因果 (いんが)とは、原因と結果。一切の現象の原因と結果の法則。仏教では、六因、四縁、五果を以て一切の因果関係を説明する。
【名前の由来語源・成り立ち】
因果 (いんが)の名前の由来語源について、もとは仏教語で、サンスクリット語hetu-phalaの漢訳。前に行った善悪の行為が、それに対応した結果となって現れるとする考え。因果応報とも。
一般的には悪因悪果をさす場合が多く、悪行の向きなどや、さらに不幸・不運の意でも使われる。「因果を含める」は本来は原因結果の道理を説くことだが、転じてあきらめさせる意になった。
【使い方・用例・実例】
*平家物語〔13C前〕灌頂・大原御幸「過去未来の因果をさとらせ給ひなば、つやつや御歎きあるべからず」
*徒然草〔1331頃〕一八八「学問して因果の理をも知り、説経などして世渡るたづきともせよ」
【漢字辞典】
「いんが」を漢字で書くと「因果」と表記する。