【意味】
因縁をつける (いんねんをつける)とは、無理な理屈をつけて相手を困らせる。言いがかりをつける。
【名前の由来語源・成り立ち】
因縁をつける (いんねんをつける)の名前の由来語源について、本来は仏教語で、まったく無関係に見えることに因果関係を認めることをいった。
それが次第に、「因縁」の意味が転じて、文句や無理な理由などとなり、「因縁をつける」とは、無理な理屈をつけて相手を困らせることをいうようになった。
【使い方・用例・実例】
*西洋道中膝栗毛〔1870〜76〕〈仮名垣魯文〉五・下「ラシャメンの処へ這込んでマドロスにいんねんをつけられた情人(いいひと)とはちがひやす」
*海に生くる人々〔1926〕〈葉山嘉樹〉三一「今頃になってそんなことを云ふのは因縁をつけると云ふものだ」
【漢字辞典】
「いんねんをつける」を漢字で書くと「因縁をつける」と表記する。