庵【いおり】

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【意味】

庵(いおり)とは、隠者などの住む、粗末な小屋。草庵(そうあん)。

【名前の由来語源・成り立ち】

庵(いおり)の名前語源の由来について、「庵」は古くは「いほり」と読み、その古形である「いほ(庵)」が動詞「いほる」を生じ、その連用形「いほり」が名詞化したもの。

また、かつては人は岩穴に住んだことから「いほ」は「岩」に通じるともいわれる。

【使い方・用例・実例】

*方丈記〔1212〕「三十(みそぢ)あまりにして、更にわが心と一のをむすぶ。これをありし住まひに並ぶるに十分が一なり」

*源氏物語〔1001〜14頃〕松風「母君もいみじうあはれなり。年頃だに同じいほりにも住まず、かけ離れつれば、まして誰によりてかは、かけとどまらむ」

【漢字辞典】

「いおり」を漢字で書くと「庵」と表記する。

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