磯の鮑の片思い【いそのあわびのかたおもい】

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【意味】

磯の鮑の片思い (いそのあわびのかたおもい)とは、相手はまったく無関心なのに、こちらだけ恋い慕っている状態をいう。片思い。

【名前の由来語源・成り立ち】

磯の鮑の片思い (いそのあわびのかたおもい)の名前の由来語源について、鮑は実際は巻き貝だが、殻が二枚貝の片割れのようにみえることから、「片貝」の「片」と「片思い」の「片」をかけていうもの。

『万葉集』に「伊勢のあまの朝な夕なにかづくとふ、 鮑の貝の片思いにして(伊勢の尼さんが朝夕ごとに海に潜って取ってくるアワビのように、私は片思いばかりしている)」という歌があるように、古くからあることわざ。単に「鮑の片思い」ともいう。

【使い方・用例・実例】

*落語・女郎買の教授〔1899〕〈四代目柳亭左楽〉「私の方で此位ゐ思って居るのに華魁が思って呉れ無いのは、真実(ほんたう)に磯の鮑の片思ひだよ」

【漢字辞典】

「いそのあわびのかたおもい」を漢字で書くと「磯の鮑の片思い」と表記する。

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