【意味】
一宿一飯 (いっしゅくいっぱん)とは、一晩泊めてもらい、一度食事をふるまわれること。旅の途上などで通りがかりにちょっと世話になること。博徒(ばくと)の間の仁義では生涯の恩義とされていた。
【名前の由来語源・成り立ち】
一宿一飯 (いっしゅくいっぱん)の名前の由来語源について、もとは、賭場から賭場を渡り歩く博徒の用いた言葉で、その世界では、旅の途中で泊めてもらったり食事を振る舞われたりして世話になると、生涯の恩義とする仁義があったことからいうもの。
【使い方・用例・実例】
*東京八景〔1941〕〈太宰治〉「一宿一飯の恩義などといふ固苦しい道徳に悪くこだはって、やり切れなくなり」
*自由学校〔1950〕〈獅子文六〉自由を求めて「なぜだろう?一宿一飯(メシの代りにタバコだったが)の恩を、知ったのだろうか」
【漢字辞典】
「いっしゅくいっぱん」を漢字で書くと「一宿一飯」と表記する。