【意味】
一点張り(いってんばり)とは、他を顧みないで、ただひとつのことだけを押し通すこと。
【名前の由来語源・成り立ち】
一点張り(いってんばり)の名前の由来語源について、もとは、花札やサイコロなどの賭け事で、同じところばかりに賭けることを「一点張り」と言った。そこから、他の事をかえりみず、ひとつの事だけを押し通すことを言うようになった。
一点張りはあまり賢い賭け方とはいえず、この言葉は良い意味ではあまり用いられない。
【使い方・用例・実例】
*福翁自伝〔1899〕〈福沢諭吉〉暗殺の心配「京都の御趣意は攘夷一天張(イッテンバ)りであるのに、然るに幕府の攘夷論は兎角因循姑息に流れて埒が明かぬ」
*或る女〔1919〕〈有島武郎〉後・三九「何処に行っても知らない知らないで一点張りに通すがいいぜ」
【漢字辞典】
「いってんばり」を漢字で書くと「一点張り」と表記する。