岩田帯【いわたおび】

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【意味】

岩田帯(いわたおび)とは、妊娠五か月めに、腹部の保温、保護と胎児の位置を正常に保つ目的で腹にまく白布。一般に五か月めの戌(いぬ)の日に着ける。五が昔から縁起のよい数とされ、また、犬はたくさんの子を安産するのにあやかるためといわれる。ゆわたおび。

【名前の由来語源・成り立ち】

岩田帯(いわたおび)の名前の由来語源について、岩のようにたくましく、元気な子供が生まれるようにとの願いからつけられたもの。

語源については、結んだ帯を肌に着けた「結肌帯(ゆいはだおび)」や、不浄なものを避ける意味の「斎肌帯(いはだおび)」などからきており、江戸時代から行われていたといわれている。

【使い方・用例・実例】

*浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)〔1780〕油屋「あいと娘は何気なく、手を差し入るる懐(ふところ)を明けて夫(それ)とは纈帯(イワタオビ)、障(さ)はる手先にお染はびっくり」

*雑俳・柳多留‐五八〔1811〕「岩田帯これは出雲のこま結び」

【漢字辞典】

「いわたおびを漢字で書くと「岩田帯」と表記する。

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