弥が上に/彌が上に【いやがうえに】

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【意味】

いやがうえにとは、あるがうえにますます。すでにそうであるうえにいよいよ。なおそのうえに。

【語源・由来・成り立ち】

いやがうえにの語源・由来について、「いや」は「弥栄(いやさか)」の「いや」と同じく、程度が次第に強まるさまをあらわす程度副詞「いや(弥)」(「いよよ・いよいよ」と同源)。

「が」は、「君が代」「梅が枝」などの「が」と同じく「の」の意味の連体助詞である。「うえ」は名詞「上」、「に」は格助詞。これら三つを組み合わせた表現である。

【実例・用例】

*草枕〔1906〕〈夏目漱石〉七「うつくしきものを、彌が上に、うつくしくせんと焦せるとき」

*星座〔1922〕〈有島武郎〉「何所とも知れない深さに沈んで行くやうなおぬいの心をいやが上にも脅かした」

【漢字辞典】

「いやがうえに」を漢字で書くと「弥が上に」と表記する。

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