ジバン/襦袢/襦絆(じばん)

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【意味】

読み方は、「ジュバン」とも言う。
①外側に着る胴衣(チョッキ)の一種。
②和服のはだ着。ジバン。

【語源・由来】

①日本に入ってきた室町時代にはポルトガル語が並行して用いられていた。古くは挙例の「伊達日記‐下」や「虎明本狂言・唐相撲」などに見られるように「じゅばん」と仮名表記されている。漢字の振り仮名の例でも「ジュバン」が古く、「ジバン」は江戸中期の一七〇〇年頃になってから見られるようになる。したがって、ジバンはジュバンの転訛したものであろう。

②チョッキを意味した「ジュバン」は明和・安永・天明頃になると、肌着を意味するようになる。しかも肌着を意味する用例は以降数多く見られ、肌着=ジュバンが一般に普及していった。このような意味の転化に伴って、肌着を意味する「襦」を用いた「襦袢」「襦衫」などの表記が行なわれるようになったと考えられる。

【漢字辞典】

「ジバン」「じばん」を漢字で書くと「襦袢」「襦絆」と表記する。

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